2019年、世界的権威のある品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」におけるSAKE部門(日本酒部門)・本醸造の部で、竹田酒造店の「かたふね」がトロフィー賞(部門第1位)を受賞いたしました。2015年の受賞から4年ぶり、3度目のトロフィー賞(最高賞)受賞となります。
2019年において、SAKE部門には1,500の銘柄の日本酒がエントリー。金メダル・銀メダル・銅メダル・大会推奨酒の称号が与えられ、金メダルを受賞したお酒の中から最高賞としてトロフィー賞をいただきました。
IWC(International Wine Challenge)はイギリスで毎年4月に開催されるワインコンペであり、2007年から日本酒部門(Sake Category)が設けられました。2週間に渡って300人を超える審査員がテイスティングを行い、その年の賞を決めます。
IWCという世界的な品評会に出してみないか?
知人から誘いを受け、始まった挑戦。
世界の人々に「かたふね」は通用するのだろうか。
作り手の欲求に駆られました。
素のままで行こう。
現状でどこまで通用するのかを知るために、店頭に流通する品質と同等のお酒を敢えて出品。
選考の結果、純米吟醸は銀賞、特別本醸造はSAKE部門で最高賞であるトロフィー賞を受賞しました。
どよめきの中で受賞した式典。
無心が生んだ、会心の2013シーズンの出来事でした。
2014シーズンの仕込みのテーマは、もっと高みへ。
研究を重ねた渾身の力作は、しかし、IWCで評価を得られませんでした。
昨年よりも丁寧に作ったはずなのに。何が違っていたのだろうか…。
辿りついた1つの答え。
何をすべきかよりも、どうありたいか。
「かたふね」の個性。らしさ。きわだち。
賞を取るためのスペシャルバージョンではなく、普段と変わらぬ「かたふね」をひたむきに仕込む。
迎えた2015シーズンは、再び特別本醸造がIWCのSAKE部門でトロフィー賞を受賞。
晴れ舞台に返り咲いた「かたふね」
竹田酒造店は、今後も「小さな酒蔵の大きな夢、日本一の酒づくり」に邁進してまいります。
前回の受賞で評価された「かたふね」のありかた。
“特別”ではなく普段と変わらない「かたふね」が人々へ届くということを知る。
だが、変わらぬ故に難しい。
昇華させることで「かたふね」ではなくなってしまうのではないか。
「かたふね」とは、何なのか。
葛藤の日々が続き、気づけば3年間IWCの受賞を逃していた。
現在のかたふねまでの道のりを振り返る。
酒への想い、お客様への想い、家族、従業員、関わってくださった方々への想い。
胸が熱くなり、迷いが消え「かたふね」と向き合う。
そして2019年、再びIWC SAKE部門でトロフィー賞を受賞。
酒造りだけでなく「かたふね」の歴史までもを認めてもらえたように感じた。
皆さんに伝えたい。「ありがとう」。
1990年 | 金賞 |
1991年 | 金賞 |
1992年 | 金賞 |
1993年 | 金賞 |
1997年 | 金賞 |
2000年 | 金賞 |
2004年 | 金賞 |
2006年 | 金賞 |
2010年 | 金賞 |
年 度 | 部 門 | 出品酒名 | 賞 |
2016年 | 吟醸部門 | かたふね 純米吟醸 | 金賞 |
2015年 | 吟醸部門 | かたふね 純米吟醸 | 金賞 |
2014年 | 吟醸部門 | かたふね 純米吟醸 | 金賞 |
2013年 | 吟醸部門 | かたふね 純米吟醸 | 銀賞 |
2012年 | 大吟醸B部門(精米歩合50%以下) | かたふね 大吟醸 | 金賞 |
純米部門 | かたふね 純米酒 | 銀賞 | |
2011年 | 大吟醸B部門(精米歩合50%以下) | かたふね 大吟醸 | 金賞 |
かたふね 純米大吟醸 | 金賞 |
※優秀賞を受賞したもののみ
年 度 | 第 回 | 部門と賞 |
2017年 | 87回 | 純米酒の部 最優秀賞・首席(第一位) |
2016年 | 86回 | 純米の部 優秀賞 |
2015年 | 85回 | 純米の部 優秀賞 |
2014年 | 84回 | 吟醸の部 純米の部 優秀賞 |
2012年 | 82回 | 吟醸の部 純米の部 優秀賞 |
2011年 | 81回 | 吟醸の部 優秀賞 |
2010年 | 80回 | 吟醸の部 燗酒の部 優秀賞 |
2009年 | 79回 | 吟醸の部 燗酒の部 優秀賞 |